船舶や長期間の航海への費用が賄えているという実態
目的が一緒であるならば協力し合うようにも思えるのだが,それを実現するための手法が異なるために協力はしないという事らしい.
確かに目的の達成のためには船舶同士の体当たりや薬品入り容器の投入など手段を選ばないシーシェパードに比べれば,グリーンピースはまだ大人の集団であろう.(かつてはグリーンピースも船舶の爆破や妨害工作を繰り広げており,傍から見れば50歩100歩に見えなくもないが…)
イスラム教徒に例えると過激な原理主義者的存在(それ故の環境“テロリスト”の称号であるが)のシーシェパードだが,メンバーがこれまでに“仕留めた”船舶の名を記したTシャツを着用している光景が報道番組で伝えられていた.
動物虐待反対と菜食主義を唱えて抗議行動を繰り広げるPETAに触れた際にも書いたが,この様な“お揃いコスチューム”のお仲間クラブはある意味趣味的であるものの,それが度を過ぎると洗脳されたカルト集団的様相を呈してくる.
シーシェパードのリーダー格はポールワトソンなる人物であるが,彼はかつてグリーンピースに所属し過激な抗議行動を主張していたものの,グリーンピースの方針を“軟弱”として脱退しシーシェパードを組織した筋金入りの強硬論者である.
グリーンピースは元々環境と共に反核や反戦などを唱える団体(green + peace)であったが,徐々に環境保護にその重点を移してきたのに対し,シーシェパードはSea + Shepherdと名乗るように当初から海洋環境保護を名目にした団体である.
しかし複数の船舶(多くが船籍国からその籍を剥奪された違法状態という)を保有して長期間の航海を行うだけの資金を有する点に注視すべきであろう.
○○保護という活動を名目にした資金集めは,その活動振りが広く知らされるほど有利になるという側面を持つ(そして全ての団体がその資金の使途を厳密に管理し報告している訳ではない). つまり資金を提供する者,それを受ける者の双方にメリットがあっての活動であるという点を忘れてはならない.
時に戦争ごっことも思われる派手な活動の背後には,(本家のテロ組織がそうであるように)極めて経済的な利害が隠されている可能性にも注視すべきであろう.
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