2008年01月10日

本末転倒?


店舗内最奥部に排気施設のある部屋を設置するべきだと思うが… 

喫煙者と非喫煙者を隔離する目的で施設内での喫煙を禁止する動きが広まっている.
しかし不完全なまま運用されるケースも多々見られ,時には反って非喫煙者にとって不快(危険)な状況を生み出す事がある.

パリのカフェだけに留まらず,日本でも屋内を禁煙にしてテラス席や店舗前に喫煙席を設置しているところが見られるが,入店する客はそのエリアを通過しなければならない場合が多い.

つまり喫煙者が多い店では,立ち込める煙を掻い潜らないと“安全地帯”である店内には入れないという,市街戦の強行突破のような状況が生じる. 

全面禁煙であるが故に入口に灰皿を設置している店舗もあるが,“タバコの火を消して捨てる設備”という趣旨の表示をしないために喫煙所と化している場面にも何回も遭遇している.

店舗内が禁煙であるのは理解出来るのだが,これは客が歩行喫煙しながら来店するという状況を想定していると思われ,都心部ではその自治体の多くが条例で定める路上喫煙禁止の形骸化を増長させるのではないだろうか?

そのような条例が施行されている地域に立地するコンビニやコーヒーチェンであっても,その多くが店舗入口に灰皿を設置しているのだが,このような反社会的な姿勢は改めるべきであろう.

パリのカフェに話しを戻す.
テラス席での喫煙を強いられる客のためにヒーターを設置しているそうだが,(写真もそうだが)多分そのヒーターの多くが液体燃料やガスを燃焼させるタイプのものと思われ,これが客の体を“温暖化”させると共に地球もそうなっていくのに一役買う事であろう.

更に風除けとして透明な塩ビシートをテラス席に張る店が多いため,一酸化炭素も副流煙もこのエリアに滞留する事になる. これは入店する非喫煙者にもそうだが,その席に陣取る喫煙者の健康にも影響があると思われる.

喫煙者と非喫煙者の両方を客としてもてなすには,店舗の最奥部に喫煙者用の部屋を設置し,そこに排気装置を設けるのが適当なのではないだろうか.

喫煙室が完全に密閉されていなくても吸気口から排出される気流により負圧が発生し,非喫煙席から喫煙席側への気流が起きる. 当然ながら冬季には店内は暖房されているため禁煙室に流入する空気も暖かく,わざわざ新たにヒーターを設置する必要もない. 非喫煙者も副流煙に恐れをなす事無く出入りが出来る.

お役所というところは洋の東西を問わずいい加減なもんで,建屋内は禁煙にしておきながらその外側には無頓着である. 国によっては路上で喫煙しただけで警察官が寄ってくるところもあるようだが,“取締”は犯してしまった行為に対するものである一方“規制”はそれを犯さないようにする効果がある.

過ちを犯しにくい環境を整えたうえでそれを周知徹底する姿勢こそが本当の意味での規制であり,非喫煙・喫煙両者の健康被害防止への進歩であると考える.
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