2007年09月05日

“陸”を往く国際線


“国境”の長いトンネルを抜けると“異国”であった 

列車で隣国へ行く,隣国まで通勤する,ドアを隔てた隣国…
これらはヨーロッパではさほど大それた珍事ではないらしい.

国同士が互いに陸続きで接しているこの地であれば至極当然の事なのかも知れない.

かつて産業の発展は物資の交流が前提であり,高速交通手段としての鉄道の敷設を境に発展の速度を上げたヨーロッパ社会は,航空時代を経て再び鉄道へ回帰してきた.

そこには技術革新による運行の高速化と共に,環境負荷の低減と言う新たなニーズが含まれている.

国同士が入り組んだこの地では,一国だけの成功で得られる効果が非常に少ない事を人々は歴史の中で学んできたのだろう. 

防衛や経済システムを共有する事で,超大国と呼ばれる国の陰に埋没せずに国際社会でのプレゼンスを維持する知恵を得た彼らは,道路網や鉄道網でも壁を廃し文字通りボーダレスな共存体制を築いている. 空気や水に国境がないのだから,環境保護問題も国家間に共通する課題である.

このような環境から逆に日本を見た時この国はどのように映るだろうか?

海に囲まれた島国はあらゆるものに独自のルールを適用し,隣国と協力して課題をクリアする気概に欠けるのではないだろうか?

“アジアのフロントランナー”には,背後に迫る追走者と並んでゴールするするほどの器量は,まだ備わっていないのかも知れない.

列車でもクルマでもどこまで走っても同じ国でその先は海で行き止まりの日本では仕方のない事だろうか.
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