売却されたクライスラー部門は再転売を睨みつつ元の名前で再出発と思われる.
一方“離縁状”を突きつけた側のダイムラーは,昔の“ダイムラーベンツ”の名には戻らない考えのようだ.
旧社名自体が“ダイムラー”と“ベンツ”の合併名であり,クライスラーとの合併時にベンツが抜け落ちた形であったが,クライスラー部門を売却しても“ダイムラー株式会社”で進むようである.(旧ベンツ社の工場が立地する地域ではベンツ復活の運動があったようだが…)
日本では“高級車ベンツ”*としてその名を知られる企業であるが,ヨーロッパでは自動車だけに留まらず電気・鉄道・航空宇宙分野まで手を広げた(後に売却)ため,自動車は傘下の一部門でしかない時代があった.
日本で言う三菱重工のような方向性を模索した(その意味でも三菱自動車との提携は戦略的であった)ようであるが,今から見れば様々な紆余曲折を経て元の鞘に収まったような感がある.
世界最初のガソリンエンジン動力車を発明したゴットリーブダイムラーとカールベンツは,この様子を雲の上からどような思いで見ているのだろうか.
* 日本では“ベンツ”の名をステータスのように有難がるが,これは旧ダイムラークライスラー傘下で言う“メルセデスベンツ”社の乗用車ブランド名“メルセデス”を指しており,海外ではベンツと言われてその意味するところを理解する人は少ない.
(“ベンツ”はトラックの印象が強いので,外国人に自慢したい人は「メェールスィディース」と胸を張りましょう.)
【日記の最新記事】

