ここで使われている写真はこの事故のものではない.
キャプションにもあるように“2001年6月18日カナダ・リッチモンドヒルの民家に墜落した”事故の場面であって,今回のオーランド近郊での事故の報道写真とは全く異なるものだ.
記事中に“墜落したのは双発のセスナ310”とあるが写真は単発機(セスナ17x系 or 18x系か?)であり,機体サイズやエンジンの数からしても今回の事故は写真よりも大きな惨事となっていると推測される.
ではなぜこのような写真を異なる報道に使用するかと言えば,単純に“実際の現場写真が入手出来ない”からであり,本来であれば日本の報道でよく用いられる“写真は事故機と同型機”という手法の方が誤解を招きにくい.
写真はイメージを与えるのに役立つツールであるが,その使用方法を誤ると事実と異なる印象を与える恐れがあり,見る側も実際の出来事と写真の関連性(場合によってはその出所の信憑性)について意識する必要がある.
今回の事故を例に取れば,“搭乗していた2人を含む5人が死亡,住宅内にいた3人が負傷”した割に写真の家屋や機体の損壊度が低い点と,“墜落したのは双発のセスナ”であるのに写真の事故機の左右主翼にはエンジンが見当たらない点がポイントとなる.
(勿論この記事のようにキャプションがあり,それを先に読んで相違を認識していれば問題ないが.)
報道する側には客観的な事実を伝える努力が必要だし,受取る側には伝えられる事象の事実を見極めようとする注意力が必要になる.
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