2007年06月28日

やっちゃった


追い落とした政敵を犯罪者として告発するケースは海外では時折見られる.

現職政権に挑んで政権交代を実現した時,新政権が旧政権の不正を告発して国民からの支持を獲得し,自らの地位をより強固にしようという筋書きだ.

仮にフジモリ政権に人権侵害があったのならば,今のペルーには政権による人権侵害がないのか,不正があったのならば現政権内ではどうなのか?

ペルー国民はそこに注目して元大統領告発の顛末を見届けないと,結局現政権に都合のいいように利用されてしまう.

一方で我々は今回の擁立に関して亀井静香を始め国民新党の言動に注視する必要がある.
“目の前の事しか頭になくろくに考えもしない有権者”として彼等に都合のいいように利用されないために.

かつて郵政民営化に反旗を翻して自民党を追われた面々は,改革への抵抗勢力として利権温存に加担した連中である事実を忘れてはならない.

えてして参議院選挙は“タレント選挙”や“人気投票”と呼ばれ,注目を集める候補を立てて票を稼ごうとする傾向に陥りやすい.
所属議員も候補者も少ない弱小政党が,自らの存在をアピールするために“元ペルー大統領”という隠し玉を用意したと見る向きは多い.

リマの大使公邸占拠事件の解決の際,先頭に立って市中をパレードしたフジモリ氏は確かに多くの日本人に印象深い. “フジモリ”姓の日系人が外国の大統領になったと聞けば,あたかも“郷土出身者が出世して偉くなって戻ってきた”的感覚で喜んでしまう島国根性も手伝って,それまで知りもしなかった南米生まれの“アルベルト”に親近感を持つ者もいるだろう.

しかし何故日本で市民生活を送った経験もなく,日本語でのコミュニケーションもままならない南米生まれの人物,自党の候補者として参院選へ擁立したのか,国民新党は明確に説明するべきではないだろうか.

出馬する以上は当選を目指し,当選すれば参院で議員活動を行うのであるから,どのような政策を期待しての判断かを有権者に向けて発信すべきであろう.

擁立する側も投票する側ももう一度よく考える必要がある.

彼のどのような能力を評価し,彼に何を期待し,そして彼が何を考えて出馬を決断したのか.
仮にも一国の元国家元首が罪を問われその身柄を拘束されようとしている時に,日本の政党が横からさらって別天地で自由を与えようとする行為がどのようなものか.

「世話になった恩人」とか「見殺しに出来ない」などという浪花節は身内だけでやっていればいい.
国をまたいで余計な事をしてくれるな. 

選挙の組織票で世話になった特定郵便局長達を見殺しに出来なかった国民新党である.

いずれどこかの選挙で瓦解し自民党に詫びを入れて元の鞘に戻してもらうのが関の山だろう.
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