話題が先行するiPhoneだが,その国内販売への道は平坦ではない.
iPodの実績を背景に携帯通信端末市場に参入するAppleだが,iPhone普及には今までとは違う世界の人々との協業が求められる.
第1弾は当然ながら合衆国内で,それもGSM規格のキャリア(AT&T)一社に限定してのリリースとなったが,ここで携帯通信の世界との人々との付き合い方を学習する事がAppleには求められる筈だ.
ここでポイントとなるのが,“Appleは単なる端末メーカーではない”事をどの程度キャリアが理解し,その一方で電波規格モノである“携帯ビジネス村”に対し,どれだけ本気でAppleが仲間入りするつもりかだと考えられる.
この“村”には規格を通して培ってきたムラの掟や,その過程で形成されたムラ人達の社会があり,どこまで“郷に入っては郷に従え”を実践出来るかが試されるが,この“村”が今後活性化するためには“新しい村人”の力が必要なのもまた事実だろう.
まずは新参者とムラ人達の融和を期待したいものだ.
一方で日本の市場に目を向けると,そこは“村”どころか割拠する皇帝達による覇権争いの色が濃く,ナンバーポータル開始以降は三国時代の様相を呈している.
この三国の内のどこがAppleを味方に引き込むかに興味が集まるが,まず最大の何処模王国はその閉鎖的規格が災いして候補最下位に甘んじなければならない.
近年隆盛を誇る中堅の詠遊王国と,新興ながら勢いのある軟庫王国は,いずれも海外に共通する規格が存在する点で有利だろう.
軟庫王国は国力では他国に劣るものの,iPodと自国製品を抱合せ販売した経緯からやや親密とも思われ,かつて西洋国家と連邦関係にあった点も有利に働く可能性があるが,歌舞音曲で国民をたぶらかすのが上手い詠遊王国もただ黙って見てはいまい.
鎖国が災いして遅れを取っている何処模王国は,かつては“i”モードで国民の圧倒的支持を集め天下を制したものの,我が世の春を謳歌し過ぎて他国の反撃を見逃してしまった苦い過去がある.
そこもどうやらそろそろ反撃を開始するらしいので,如何にして“i”Phoneを手中にするかお手並みを拝見したいところだが,していいですか?なんて訊いてないでとっとと反撃したらどうですか?
三国のどの皇帝よりも強烈な個性を持つ林檎王国皇帝だが,“ムラ社会”よりも更に閉鎖的縦社会である日本のケータイ王国のどの皇帝と手を結ぶかに注視したい.
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