贅沢な悩み.
我々が日頃思い悩んでいる内容が,紛争下にある地域に住む人の知るとことなったら,きっとそう言われるに違いない.
衣食住の全てに困窮し,場合によっては生存そのものが脅かされる彼等にとって,今の日本は天国に見えるだろう.
勿論「だから悩みなんか忘れて前向きに生きていこう」なんて能天気な主張する気もないが,“持つ者・持たざる者”のカテゴリーで言えば,日本人は間違いなく前者に属する.
その我々がすべき事は「世界の平和な国第5位!」なんて浮かれるのではなく,どのような点が評価されて上位になったか,またどの部分がマイナス要因で1位に及ばなかったかを考える事ではないだろうか.
当然ながら「世界平和“インデックス”」である以上,多面的な要素から導き出された数値による合計比較であって,生活実態や国民感情等の数値化しにくいものは,基本的には反映されていないと考えられる.
ニュアンス的には,“世界終末時計”のように抽象的な捕らえ方をした方が,誤解が少ないかも知れない.
“衣食足りて礼節を知る”という言葉があるが,基本的な衣食住が満たされていない人々には,理屈や正義なんかを省みている余裕は無い.
(そして日本人の中にも勿論そういう人は存在する)
例え傍から見れば裕福そうであったとしても,その人物が「もっとカネを!」と望んでいるならば,その人には“衣食”が足りていない訳であり,正義や平和よりも経済的利益を優先するかも知れない.
宗教は信者の心の拠り所であるべき物だが,最下位のイラクがその教義や宗派を原因として紛争状態にあるのは,宗教が持つカリスマ性を悪い方向へ利用しようとする(カネがあっても“衣食”が足りない)者達が,本当に衣食の不足する人々を教唆して不安定な情勢を作り出しているためであり,その信者達が最も不幸な境遇に置かれているのがいたたまれない.
カネはあるに越した事は無いが,「あれが欲しい,これが欲しい」と物欲にまみれるよりは,このインデックスの下位にランクされた国の人々に思いを馳せ,その原因を知る努力をすると共に彼らの生活が安らかたるよう願いたいものだ.
【日記の最新記事】

