かつて“世紀の合併”と呼ばれて誕生した大企業が分割される.
自動車王国のビッグ3であるクライスラーと,技術大国の高級車メーカーのダイムラー.
良く言えば“相互補完”しうる組合せだったが,悪く言えば“企業風土”が違い過ぎた.
ゲルマン流の合理化は労働組合が跋扈する地のヤンキーには通じなかった.
フランクフルトとデトロイトという距離は,地理的なそれより予想以上に遠かったのだろう.
今後は再建の行方とその過程での合理化に注目が集まる.
“DODGE”や“Jeep”といったブランドが切り売りされる可能性も排除出来ない.
かつての盟友である三菱自動車が往時の勢いであれば,“三菱ジープ”の復活もあながち突飛ではなかったかとも思われるが,現状ではなかなか難しいように思える.
ビッグ3の一角がファンドの手に渡る(クライスラービルは既にその所有から離れているため,この自動車会社の譲渡とは関係無くその名を残すのだろうが)一方で,極東の島国の自動車メーカーが世界一の座をほぼ手中にしつつあると言われ,それを横目にヨーロッパの名門企業は世界一の座を捨て高級車に特化する現状は,企業戦略が次の時代を迎えつつあると言えるのではないだろうか.
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